世界中の人々が憧れる街「ニューヨーク」には、手に入らないものがないほど何でも揃っていて、人々を魅了する魅力的な街です。
ですが、想像している煌びやかで楽しいだけの世界ではない?!
いい面の表面ばかり取り上げられるのでそういったイメージになりがちですが、今回は実際にニューヨークに住んだからわかるニューヨークの悪い面をご紹介します。
ニューヨークは楽しいだけではない?!
まず始めに言っておきますが、ニューヨークは楽しい場所で魅力的な場所です。
そこは勘違いされてはいけないので先に言っておきます。
ただ、あえて今回はその逆の悪い部分をピックアップして、僕が実際に感じた辛かったことと照らし合わせていきたいと思います。
ニューヨークに住んで辛かったこと、大変だったこと
- とにかく物価が高い
- 冬はとにかく寒い
- 食の味が合わない
- ニューヨークの地下鉄は24時間で便利だが、夜中は…
とにかく物価が高い
ニューヨークは物価の高いところとして有名です。
何を買うにしても高く、食費も外食をしているとかなり出費が増えます。
ニューヨークで知り合った日本人の学生の人は、外食だとお金が続かないか、らだいたいみんな出来るだけ自炊をしていました。
外食だとチップも掛かります。
チップは消費税8%の約2倍程度なので、約16%ぐらいです。
このチップに関してははっきりとした額は決まっていなく、18%でも13%でもその時の状況やサービスに対しての謝礼として気持ちを払えばいいのですが、だいたい消費税であるTAXの2倍ぐらいと覚えておいたら簡単です。
このチップもバカにならない出費になっていきます。
例えば外食をして日本円で4000円とします。
そこからTAX8%、チップ16%なので合計24%増しになるので960円増しです。
つまり4000円が約5000円になるんです。
また、家賃も高いのでその分の出費も大きいです。
マンハッタンではなくクイーンズの結構離れた場所のシェアルームでも700ドルでした。
それでも安い方なのかもしれません。
シェアルームなので隣の部屋は他人だし、誰かがシャワー入っていたら待たなければいけないし、キッチン使っていたら使えないし、部屋は一人一つあっても玄関やキッチンやお風呂やトイレは共同なので、やはり一人暮らしのように気楽ではないです。
友達が泊まりに来るのは規制があるのでほぼ泊まりに来れないし、彼氏や彼女がいたらなかなか大変だと思います。
でも、ニューヨークは家賃が高いのでそのシェアルームが普通でもあります。
一人暮らしをしている人なんてほとんど聞いたことないし、そういった人はお金持ちの人だけでしょう。
そういった面で、いろいろと不便で日本では考えられないとか嫌だったとしても、それでも物価や家賃が高いのでニューヨークでは仕方なく我慢して過ごすといったこともあります。
冬はとにかく寒い
僕が行ったのはちょうど冬の時期なので、ニューヨークはマイナスの気温が当たり前でした。
雪がすごい時は車が埋もれるほど積もり道は歩きにくくなり、顔や耳など肌が出ているところは本当に痛いレベルです。
僕がいた期間の最低気温日は−18℃でした。
体感気温だと−20℃を超えると言われていました。
ヒートテックや風を通しにくい服やダウンなどを何重にも着ないときつくて、それでも外に少しいるだけで耐えられなくなるほどです。
この寒さは日本でもこれまでの人生でも味わったことがなくて、本当に辛かったです(笑)
食の味が合わない
これは人それぞれ合う人と合わない人がいるかと思いますが、僕はあまり合わなかったので辛かったです。
ニューヨークに限らず外国の食の味が合わない人は多いと思いますが、やはり日本で生まれ育ったので外国の特徴的な味は合わなかったです。
ただ、ニューヨークは食に関しても世界中の食が集まっているので、何でもありますし美味しい物もたくさんあるし、もちろん日本食や日本人に合うものもあります。
ですが、ニューヨークに行ったはじめの方はどこに何があるかわからないし何が舌に合うのか合わないのかなどもわからないので、試して失敗を繰り返してといった感じでした。
日が経つにつれてどんどんお店や情報を得るようになるので、それぐらいからは大丈夫になっていきますが、とにかくはじめの方はお腹が減ってるのに試して食べれなくてお腹が減ったままといった経験もよくありました。
好き嫌いなく何でも食べれる人ならいいですが(笑)
スーパーなども、日本で当たり前のようにわかる食材や調味料などではないので、何が何だかどんな味なのかなどもわからずに困りました。
ニューヨークに行った当初、近所のスーパーでパスタなら大丈夫だろうと思いパスタとトマトソースを買って帰り作ってみましたが、味が合わなさすぎて一口で捨てるという事もしました。
スーパーも信用できないと思い、お菓子のオレオばかり食べている時期もありました(笑)
それに、衛生面もやはり日本とは違うので怖い部分もあります。
「あそこのスーパーの冷凍食品は腐っているのがあったりするから気をつけて」とルームシェアの人に聞いたこともあります。
ニューヨークといっても住むエリアによって特色や人種が違ってくるので、これらの話は一概には言えませんが、僕が住んでいたエリアは色んな人種や文化やお店が多い多文化エリアで、メキシコ・ドミニカなどのラテン系・ヒスパニック系やインドや中国などのアジア系などが多いエリアです。
日本の感覚で「衛生面や味的に大丈夫か?」と思わず疑ってしまうお店もありました。
ニューヨークの地下鉄は24時間で便利だが、夜中は…
ニューヨークの電車は24時間動いているので、とても便利です。
日本では終電というものがあって夜中は電車がないので、終電を逃してしまったり仕方なく終電で帰らなければいけなくなったりと、不便な思いをした人も多いかと思います。
でも、ニューヨークでは24時間いつでもどこへでも電車で出かけることができるので、それは本当に便利で魅力的ですよね。
これだけ聞いたら「ニューヨークの電車って羨ましい!!」と思うと思いますが、実はマイナスの面もあるんです。
そのマイナス面ですが、少し深く考えてみてください。
日本はどうして24時間ではないんでしょうか?
ニューヨークみたいに電車を24時間にした方が便利でいいですよね?
日本も24時間営業のお店やコンビニがたくさんあって、都会には眠らない街などもあるので電車が24時間でも使う人はいるし、24時間の電車があってもおかしくはないですよね?
でも何故日本はそこを真似しないんでしょうか?
鉄道会社の都合?
夜中まで動かしたら赤字になるなどの経営の問題?
そういった事情などもあるのかもしれませんが、そうではありません。
その理由のヒントとなるのは、国民性です。
日本の鉄道会社は夜中の間に何をやっていると思いますか?
電車のメンテナンスや整備、線路の工事や修復作業など、明日もしっかり電車を動かせる為のいわば準備や整備ですよね。
だからこそ、電車の時刻表がありほとんど遅れずに時間通りに電車が動いているんです。
遅延や多少遅れることはあっても、それは何かトラブルがあった時でそれもほんの数分程度だったりします。
それでも日本人は時間通りというのに厳しい感覚になっているので、文句を言ったりクレームがすごかったりしますが…(笑)
でも、ニューヨークは24時間動いているので、動いている中で整備や修復作業をしなければいけません。
夜中は電車の本数が減るので、その間に作業をしているのもありますが、それでも動いている中で作業をするので急に予定していた電車が無くなったり止まっていたり、この駅は使えませんと立ち入り禁止のテープを貼られていたり…せっかく駅まで行ったのに駅に入れなくて結局何駅か先まで歩いていくという事も何度も経験しました。
「何日から何日の何時から何時までは止まります」という張り紙もよくありますし、週末はお昼でもやっていないところがあったり、夜中いつも通りの駅に行くとやっていなくて他の駅に行って遠回りをして帰ったりというのも日常茶飯事です。
それと、24時間なので日本のように電車の時刻表がありません。
ホームにいて、あちらから電車が来るのが見えたら電車が来たという感じです。
特に夜中は昼よりも本数が少なくなっているので、電車がいつ来るかもわからないし本当に来るのか来ないのかもわからないままずっと待ち続けるしかないというのが、不安だし辛かったです。
ホームで同じ方向を向いて待っている人が何人かいたら、たぶん来るだろうと少し安心できます(笑)
これがもし日本だとクレームや苦情がすごいでしょうね(笑)
ニューヨークではこれが普通なのでそれに慣れているというのもありますが、外国人はそこまでシビアに考えないというか細かくないというか、環境の違いと国民性の違いですね。
実際24時間電車が動いているというのはとても便利ですが、こういったマイナスの面もあるので、どっちがいいのかというのは人それぞれだと思います。
さいごに
ニューヨークは楽しくて飽きない場所ですが、こういったマイナス面もあるという事を知ってもらいたくて書きました。
また、これは個人的な意見や感じたことなので、あくまで一個人としての内容です。
ニューヨークは魅力的で楽しい街なのは疑いようがありません。
実際に住んでみて、すごく楽しく刺激的な経験をしました。
どんなところにも良い面と悪い面は必ずありますし、環境や育ちの慣れというのもあるので、それをメリットと捉えるかデメリットと捉えるか、楽しめるか楽しめないかなどは個人個人違います。
ニューヨークに行かれる人や、ニューヨーク移住を考えている人にとって少しでも参考になれば幸いです。
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