ニューヨークのどこに住もうか迷っていますか?!
ニューヨークといえば、世界中の人々が憧れる場所であり、一度は訪れてみたい場所。
そして訪れた人は、また訪れたいと惹きつける特別な場所でもあります。
そんなニューヨークには、留学や仕事や修行や自分探しなどの理由で、住んでみたいという人やこれから住む予定の人などもいるかと思います。
しかし、ニューヨークは物価も家賃も高く、治安の面も気になるかと思います。
住むといっても広いので、どの辺りに住めばいいのかもわからないというのが普通です。
そこで、実際にニューヨークに住んだ経験から、住むのにおすすめな場所を教えます。
金銭的余裕があるなら
- マンハッタン
総合的におすすめの場所
- クイーンズ
- ブルックリン
ニューヨークで住む場所
まずニューヨークといっても広く、ニューヨーク州なのかニューヨーク市なのかといった違いもあります。
この詳しい説明はちょっと省略させて頂きますが、ニューヨーク市はニューヨーク州の中にあります。
例えるなら、ニューヨーク州が東京でニューヨーク市が23区みたいなものです。
一般的にみなさんが知っている有名なあのニューヨークは、ニューヨーク市のことですね。
そしてニューヨークはアメリカ最大の都市であり、世界的にも最大規模の大都市であります。
世界中に多大な影響を与えていて、世界の金融や商業や文化やファッションやエンターテインメントなどに多大な影響を及ぼしています。
そして、ニューヨークを大きく分けると、マンハッタン、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、スタテンアイランドという5つに分かれます。
ニューヨーク市に住むとなると、まずこの5つのどこかに住むことになるかと思います。
又は、ニュージャージー州に住んで、そこからニューヨークに通うという人もいます。
ニュージャージー州はニューヨークの隣で、マンハッタンからハドソン川を渡ればそこはもうニュージャージー州なので、通える距離であり近いです。
特にジャージーシティやユニオンシティなどはハドソン川を渡ればすぐなので、マンハッタンから30分ぐらいと近いです。
しかし今回は、ニューヨークに住むというテーマなので、ニュージャージーに住むというのはなしでいきます。(笑)
なので、この5つの区間でお話していきます。
マンハッタンに住む
マンハッタンは誰もが知っている中心地であり、みなさんがニューヨークといえば思い浮かべるものの多くはこのマンハッタンにあるものだと思います。
何でも揃っていて、観光名所もたくさんあり、全ての欲を満たす事が出来る場所でもあると思います。
ニューヨークに行けば、基本的にこのマンハッタンを中心に動く事になり、マンハッタンに行く事が多いはずです。
観光にしても学校にしても遊びにしても、やはりマンハッタンに行く事になるかと思います。
そんなマンハッタンで住めるなら、かなり便利で動きやすいです。
ただ、その分やはり家賃が一番高いです!
マンハッタン内に何でもあるので、歩いていろんなところへも行けますし、移動にしても地下鉄やバスやタクシーで短時間ですぐにどこへでも行けるので、住むのに理想的な場所ですがネックはやはり家賃や物価の高さ。
東京に例えるとマンハッタンは23区内の中でも中心地なので、移動に便利だったり移動時間の短縮になったりとメリットはたくさんありますが、その他の場所に比べると23区内の中心地はやはり高いのと同じです。
いやむしろ、東京よりもニューヨークの方が家賃や物価が高いので、23区内よりも更に高いと考えてください。
シェアルームでも1000ドル(約10万円以上)を切るところはほとんどないと思います。
僕の友人が、マンハッタンで1DLKのお部屋のワンルームの部分を借りて住んでいましたが、それでも家賃1200ドルだったので現在の相場で13万円ぐらいです。
一人暮らしではなく、部屋の一室の7、8畳のお部屋です。
その家主の家なので、玄関やトイレや風呂は共同、むしろ使わせてもらってるという感じで気軽ではなく気まずそうでした。これは家主のオーナーによると思いますが。
それでも安い方という話でもあるぐらい、マンハッタンは家賃が高いです。
マンハッタンで一人暮らしをしようとするなら、2500ドル(約30万以上)以上は覚悟しないといけないです。
また、映画で見るような部屋をマンハッタンで借りようと思うと4000ドル(約48万)以上します。
しかも、これらの話は日本や東京の感覚とは違います。
日本で家賃が高い東京でさえも、これだけの金額を出せば何部屋かある広い部屋や大きくて綺麗で設備もすごい部屋などが見つかるでしょう。
でも、マンハッタンではこれらの額が最低必要になってくる金額です。
これだけでも、マンハッタンの家賃の高さがお分かりになるかと思います。
つまり、お金持ちでかなり余裕のある方なら、マンハッタンに住んだ方がいいです。
全てにおいて便利で、移動に時間をあまり取られない為大事な時間も無駄にせずに済むので、ニューヨークにたっぷり触れたり堪能出来るでしょう。
金銭的余裕がない方は、マンハッタンはやめておいた方がいいです。
また、マンハッタンでも特に家賃が高いエリアや比較的低いエリアもあるので、一概にマンハッタンは高くて住めないというわけでもありません。
ゴシップガールでも有名なアッパーイースト、コロンバスサークル周辺のアッパーウエスト、ミッドタウンやダウンタウンエリア(ソーホー、チェルシー、グリニッジビレッジ)などはとても高いです。
基本的に、セントラルパークの真ん中ぐらいより下のマンハッタンはどこも高いと考えていいと思います。
逆に、上のハーレムはマンハッタンの中ではまだ安い方ではあります。
ですので、僕の知人などでも余裕のあるお金持ちではないけどマンハッタンに住んでいる人の中には、ハーレムに住んでいる人も結構います。
シェアルームで700ドルや800ドル辺りのお部屋もあるので、マンハッタン以外のエリアとさほど変わらないといっていいでしょう。
ですが、ハーレムはHIPHOP発祥の地でもあり、少し危険なエリアです。
今よりも昔はもっと危険なエリアで有名でしたが、最近では昔に比べては安全になりました。
ですので、日本人でも住むことは出来るし日本人も住んでいる人がそこそこいるほどの治安レベルではありますが、やはり少し不気味で雰囲気が悪いエリアです。
僕も数回、ハーレムの駅を降りたことがありますが、昼間でも少し不気味な雰囲気です。
女の人だと、夜は怖いと思います。
実際に事件がないわけではないし、ハーレムに住んでいる知人に聞いた時もリアルタイムで発砲事件があったと聞いたり…
知人の女の子は、夜遅いと電車で帰るのも駅から家まで歩くのも怖いから、お金が勿体無いけどタクシーで帰ったり、電車で帰っても駅から家までダッシュで走って帰ったりしていました。
なので、ハーレムは家賃が安くはありますが、あまりおすすめ出来ないエリアです。
ブルックリンに住む
ブルックリンは近年とても人気のエリアとなっていて、「お洒落な街」や「流行の発祥の街」としてよく取り上げられているので、知っている人も多いと思います。
そして、その人気で話題が絶えないブルックリンというのは、ほとんどブルックリンのマンハッタン寄りのエリアです。
ブルックリンのマンハッタン寄りのエリア(ウィリアムズバーグやダンボやパークスロープ等)は人気が高いため、家賃も高いです。
このエリアに住もうと思えばシェアルームでも1000ドル以上、一人暮らしだとマンハッタンと同じ2500ドル以上は覚悟したほうがいいです。
ブルックリンもハーレム同様奥に行けば行くだけ安くなりますが、交通の便が悪くなる、お店などが少なくなってくるなどの不便な部分も出てきます。
また、ブルックリンもあまり奥にいくと治安の悪いエリアになるので注意です。
特にブラウンズビルの方は治安が悪いと有名で、犯罪率も高いのでおすすめしません。
ブルックリンのマンハッタン寄りのエリアは雰囲気もよくて、僕も好きな街の一つで住んでみたいエリアです。
ブルックリンの街並みは本当に良いです。
ですので、マンハッタン同様に金銭的に余裕のある人ならおすすめします。
それ以外だと、人気エリアから少し外れた場所で家賃が少し落ちて治安もまだましなエリアならいいと思います。
あまり奥に行くのはやめておいた方がいいでしょう。
ブロンクスに住む
「ブロンクス=治安が悪い」というイメージを持っている人も多いと思います。
ブロンクスの中でも、特にサウスブロンクスエリアは治安が悪いと昔から有名です。
ニューヨーカーでも、ヤンキーススタジアムやブロンクス動物園など以外、用事が無ければ行かないと言われています。
治安がよくないため、ヤンキーススタジアムやブロンクス動物園などの観光地以外はほつき歩かないようにとガイドブックにも書かれているほどの危険地帯です。
低所得者たちが住む街で昼から麻薬の売人やらギャングがいるとの噂も聞きます。
つまり、住みたがる人が多くなくて人気がない分、家賃はマンハッタンに比べて安いです。
ですが、ここは治安面でやめておいた方がいいです。
いくら家賃を抑えたくても、ここは外国。安全を取る方が優先です。
クイーンズに住む
今回一番おすすめするのは、クイーンズです。
クイーンズはニューヨークのこの5つの地区で一番面積が広くて大きいので、クイーンズと一概に言っても場所は様々ですが、たぶん学生や日本人が一番多く住んでいるのはクイーンズだと思いますし、学生が一番住みやすい街だとも思っています。
ニューヨークで知り合った日本人とお話をしていると、クイーンズに住んでいる人がやはり一番多かったです。
僕は学校には行っていませんでしたが、住みやすさ、便利さ、家賃、治安面を全て考慮した上でクイーンズに住んでいました。
マンハッタンに通う場合は地下鉄に乗る毎日になりますが、交通の便もそこまで悪くないし、部屋もまあまあ広くて、ハーレムやブルックリンのそこそこ安いところと同じくらいの値段の物件が多いです。
そして治安も悪くなかったです。(ジョン・F・ケネディ国際空港や奥地は治安が悪いと言われているのでご注意下さい)
そして、僕はマンハッタンからタクシーを何度も使っていましたが、それほど高くもないです。
つまり距離もマンハッタンからそう遠くはないんです。
クイーンズの中でも場所により街の特色は少し違いますが、お店も結構充実しているし、お店の物価もマンハッタンより安いです。
マンハッタンからも近くて、治安も良く、家賃も比較的安くてのんびりしていて住みやすい。
これがクイーンズが人気の理由でしょうね。
実際にクイーンズに住んだ経験から、おすすめのアドバイス
マンハッタンに近い所ほど少し家賃が高く、離れていくほど家賃は安くなりますが、実際にクイーンズに住んでいた経験から、参考までに僕の個人的なアドバイスを書いておきます。
メイントレインとなる7番線なら、奥まで行っても90st Elmhurst Av駅までがいいでしょう。
僕はこの90st Elmhurst Av駅に住んでいましたが、シェアルームで家賃は700ドルで8畳、そして特に不便なく過ごしやすかったです。
周辺にもよく日本人を見かけましたし、日本人が多かったですね。
マンハッタンに少し遠いのがネックでしたが、昼間なら15分〜30分以内でマンハッタンに行けます。
夜中に帰る時に行きよりも時間が掛かるのが唯一不便な点でした。
ただ、これより先に行くと何もないイメージがあります。
次の駅のJunction Blvd駅は急行が止まるのでいいかもしれませんが、それより奥はもうマンハッタンから遠いというイメージです。
E、F、M、R線ですと、奥まで行ってもForest Hills駅までぐらいがいいでしょう。
それより奥は遠いしあまりお店なども充実していないイメージです。
Court SqやQueens PlazaやQueensboro Plazaあたりはマンハッタンにとても近くて交通の便は便利ですが、少し高くなります。
この辺りは結婚していて家族暮らしの日本人や駐在さんが多いとも聞きます。
Astoria周辺は近年とても人気が上がり、おしゃれスポットとしても注目されているだけあって家賃が上がっています。
クイーンズにしては少し家賃が高い場所ではありますが、それでも住みやすさがとても良いのとマンハッタンへ近いという交通の便などを考慮すると、Astoriaはおすすめです。
また、飲食店やお店なども多くて充実しています。
Jackson Hts Roosevelt Av駅は、Astoriaと同等に一番おすすめしてもいい場所だと思います。
7番線とE、F、M、R線の全てが交わる駅なので、交通の便はとても良くて、マンハッタンのだいたいのところへ乗り換えなしで一本で行く事が出来ます。
駅周辺もお店が充実していますし、家賃も高くないので住みやすいです。
その他ですと、Woodside駅やWoodhaven駅などは日本人の知人がいたので何度か行った事がありますが、住みやすそうな街並みで家賃も安かったです。
スタテンアイランドに住む
スタテンアイランドは船でマンハッタンまで行かなければいけないので、ここに住むというのは基本的になしだと思っています。
歳を取って家族でゆっくり過ごしたいとか、スタテンアイランドが職場だったり、何か特別な理由が無ければ住むのは不便です。
マンハッタンまで無料のフェリーが出ているので、無料で行く事は出来ますが、自由の女神を見るとかたまにのお出かけならいいですが、それが毎日の通勤や手段となると大変で面倒だと思います。
さいごに
憧れのニューヨークに住みたい、留学でニューヨークに行ってみたいですよね。
でも、ニューヨークといってもそこは外国。
昔と比べて治安も良くなり、住みやすくなりましたが100%安全なところなどはないと思っておいた方がいいでしょう。
なので、治安が悪い場所や危険なエリアにはなるべく住まない方がいいです。
家賃を考えて安くて治安の悪いところに住んだ知人がいましたが、結局夜遅い時間ばかりに帰るので怖くてタクシーばかり使って帰っていました。
毎回のタクシー代もバカになりません。これでは結局意味がありませんよね。
比較的治安が良いところや住みやすいところに住むことをおすすめします。
そしてもう一つ頭に入れておかなければいけない事は、家賃が安いエリアといってもニューヨークは基本的に高いです。
「シェアルームで不便でこの広さでこんなに高いの?!」
と思う事もあるかもしれません。
しかし、そこはニューヨークなのでどうしても仕方ありません。
それぞれ無理のない家賃のところを探しましょう。
余裕があればいいですが、そうじゃない場合は便利で良い場所のマンハッタンに住んでも、毎月の家賃に首を絞められたり首が回らなくなってしまうと元も子もありません。
そういった事も全て踏まえておすすめするのはクイーンズとブルックリンです。
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